この研究機関は、将来にわたり以下に示す3項目を主な事業として位置づけて活動します。
- 日本全国の「ものがたりの旅」を発掘し、その情報をネットワーク化し公開する事業
- ものがたり観光行動学会と共働し「ものがたりの旅」を顕彰する事業
- 本学が立地する大阪府河内長野市およびその周辺地区の観光振興について研究する事業
また、本センターは大阪千代田短期大学総合コミュニケーション学科観光コース准教授・李有師(り・ゆうじ)が所長を務めます。
大阪千代田短期大学
総合コミュニケーション学科観光コース
准教授
一人ひとりの人生に、個性的なそれぞれの物語があるように、日本の多様な都市にも魅力的なそれぞれの物語があります。20世紀型の観光は、同じ時期に、同じところへ出向き、同じものを見る。さらにそれらは旅行会社などの一方的な情報による、「おしきせ」のスタイルが一般的、だからシーズンになるとどこの観光地も団体客であふれ、宿の予約もたいへんでした。
しかしいま、21世紀の観光は、一人ひとり、それぞれの好みで旅や観光の目的地を決定し、宿の選択も個々人それぞれが自由に予約できる時代へと進化しました。これはIT社会の進展でパソコンが普及し、観光情報や予約サイトを使いこなして旅や観光を楽しむことが一般化したことによりますが、より重要なことは、このことが日本はもとより、世界中の人たちと地域が直接的に結ばれ「観光セールス」という点ではまったくハンディなく公平に競争ができる、という環境をもたらしたことにあります。さらに、この都市間競争では「個性」が何よりの「売り」となっていきます。つまり20世紀モデルの観光では「皆が同じ均質」が目標とされましたが、21世紀モデルの観光では「オンリーワン」「ここだけの魅力」が勝負となります。
そこで私たちは考えました。そして気づきもしました。「私たちがまだ知らない魅力や素晴らしさを持ちながら、だれも訪ねることのない『日本』があるのではないか」と。もちろん万人に受ける観光地でも、デラックスなものでなくてもよい。「あなた」が、「私」だけが知っている「ものがたりの旅」。21世紀の日本観光は、実は物語観光の時代ではないか、と。
このような視点から、大阪千代田短期大学では物語観光情報研究センターを設置・運用し、日本全国に散らばる「ものがたりの旅」を知り、これらの情報を収集・研究することにしました。また、これらの情報を一元的に管理した上で、このサイト上で広く一般に公開、地域・地方の観光振興にすこしでも役立つオープンネットワークの構築をめざします。
さらに、これらの活動に賛同し行動を共にする研究者ユニットとして「ものがたり観光行動学会」の設立を、その中心的メンバーとなる学者らと共に起草、現在、観光庁をはじめとした公的機関に対してその設立の呼びかけを行っています。






